多様なプロジェクト経験による
開発リーダーとしての成長
デジタル回路設計
2010年度入社
情報理工学部
情報システム学科
H.Y
デジタル回路設計
学生時代
 / プロフィール
大学では情報システム学科を専攻し、ソフトウェアを中心としたプログラミング、ネットワーク、データベースといった基礎技術と、システム開発について学びました。研究室では、システムの要求仕様書と、時系列順のイベント文の集合であるシステムシナリオを比較して、お互いの矛盾点を洗い出す整合性チェックの手法を確立することで、システム全体の品質向上を図る研究を行っていました。

Interview

入社動機、入社の理由は?

一人ひとりの業務範囲が広く、若手にも裁量が与えられる環境に惹かれて

就職活動をしていた当時は、自身の幅を広げるために、大学時代に学んできたソフトウェア開発だけではなくハードウェア開発を行っている企業のセミナーや説明会にも参加していました。その中で、当時は、まだ今ほど「半導体」という言葉が一般に浸透していませんでしたが、半導体メーカーのモノづくりに可能性を感じて、この業界に飛び込みました。
なかでもメガチップスを選んだ決め手は、一人ひとりの業務範囲が広く、若手にも裁量が与えられると聞いたことでした。実際、入社から現在に至るまで、自身のキャリアアップに合わせた幅広い業務を経験できたと感じています。

現在の仕事内容は?

高信頼・高セキュリティなメモリシステムの構築と開発マネジメントを担当しています

私の部署では、主にメモリコントローラの開発を行なっており、私自身は、そのシステム全体のアーキテクチャ設計と開発マネジメントを担当しています。
近年のメモリ製品は、高容量化や高速アクセスといった要求に加え、データの安全性も求められています。データの安全性とは、長期に渡ってデータが保持するための信頼性技術や、データを保護するセキュリティ技術によって支えられています。これら技術の研究開発と、その技術を活かしたメモリコントローラ開発をチーム全体で行っています。

仕事のやりがいや醍醐味、面白さは?

海外の多様な文化の中での成長・経験が活かせた時の達成感

私が入社した頃から、LSI開発は規模と複雑さを増す一方でした。その中で、私たちの部署では、海外の協力会社との分業体制から、より密接な共同開発体制への移行を進めており、私は当時その立ち上げメンバーの一員として参画しました。
台湾に長期間滞在し、異なる言語や文化を持つメンバーとの連携は容易ではありませんでしたが、多様な技術や考え方に触れることで、視野も広がったように思います。また、新しい開発体制に対しては、積極的に提案し、それが採用され、品質改善に繋がったときの喜びは大きかったです。
近年では、共同開発におけるチームの連携力も強固になり、これまで蓄積されたノウハウを活かすことで、顧客に満足いただける製品を開発できたときの達成感は、この仕事における大きなやりがいとなっています。

休日の過ごし方は?

仕事では、日中ずっとパソコンと向き合いつつ、様々な人とコミュニケーションを重ね、せわしくしているため、休日は、趣味であるソロキャンプや読書をして静かに過ごしています。
特に平日であれば人気のキャンプ場も空いていることが多いため、よく有給を利用して、静かな自然環境でデジタルデトックスしてリフレッシュしています。



キャリアステップ(2010年4月入社)

2025年3月時点
業務内容 得られた知識、能力
2010-2013 [評価] 量産製品の評価 評価機材の基礎知識、評価/分析技術
2014-2017 [開発] 量産ハードウェア IP開発 量産品質のデジタル回路設計/検証技術
2016-2017 [開発・外部窓口]
産学連携によるハードウェアセキュリティの共同研究
外部との渉外能力、ハードウェアセキュリティの専門知識、評価ソフトウェア開発技術
2017-2019 [開発・海外窓口]
台湾の協力会社とのメモリコントローラ共同開発 (台湾駐在歴1年間)
英語でのコミュニケーション能力、語学力、システム設計技術、開発インフラ(サーバ)技術
2019-2022 [プロジェクトリーダ、開発/評価/窓口]
セキュリティIP開発チームの立ち上げ IP及び開発/評価環境の拡充
プロジェクトリーダースキル、 先端暗号アルゴリズムの知識
2022-現在 [設計開発マネジメント、海外窓口、顧客窓口]
次世代メモリコントローラ全体設計
マネジメントスキル、 メモリ分野の専門知識

Message

学生のみなさんへ学生のみなさんへ

学生時代の専攻とは異なるハードウェアの世界に飛び込んだため、これまで大変な事も多くありました。しかし、ハード・ソフト両方の知識を得たことで、エンジニアとしての幅を広げることができ、それが今の業務にも活きています。今となっては、あのとき、異分野へ挑戦することを選択して本当に良かったと感じています。ぜひ、学生のみなさんにも自分のやりたいこと、挑戦したいことを見つめ直し、後悔のない就職活動をしてもらえたらと思います。

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